資格試験のこと

私自身が資格試験の勉強をしている時、参考にしようと資格試験合格者のブログを探しては読んでいました。
そこで私もブログを開設するにあたり、資格取得を考えていらっしゃる受験生の方むけに資格試験について少し情報提供させていただければと思います。
まあ、こんな感じで勉強した人もいるんだ、くらいの参考にしてみてください。

1.行政書士試験

行政書士は、起業してやりがいのある仕事をしたい、と思う方には、とても魅力的な資格だと思います。わたしも開業にあたって、一番にこの行政書士を受験・取得しました。
出題は、憲法・民法・商法・行政法・一般知識から出題されます。
「憲法・民法・商法という国の柱である法律の考え方を知っておくことは、士業をする上で必須の基本知識なのだ!」と言われているようです。そう考えると、行政書士試験は勉強すること自体に、教養を身につけるという意義も見出せると思います。こういった心構えで勉強した方が、広い視野で、楽しく学習できるように感じます。
資格予備校の広告を見ていると、合格までの逆計算で学習するのが早道のようですが、私は、まずは法律に触れてみよう、くらいの感覚でテキスト(「伊藤塾・うかる!行政書士」取外し式のミニ六法があって、これがかなり便利でした)を一度読みました。それから、問題集(LECの過去問・各社の模試式問題集3種類)をしながら、もう一度テキストを読みました。

合格基準点は180点/300点です。単純に6割なので、そこまで対策を極めなくてもいいように感じますが、過去問をしっかりやりこんで、各問題の論点を理解しておかないと、本番は必ず過去問とは違う問題が出るわけですから、なかなかこの6割が難しいのではないかと思います。

私の場合は、

択一式+選択式=150点/240点 記述式=30点/60点 合計180点/300点

を目標にしました。
この得点戦略がバランスが良く、無理なく復習ができて、最適だと思います。
なお一般知識は、テキストに入っていたものと各社の模試式問題集で対策しました。

なお、私は択一・選択154点 記述26点の合計180点でピッタリで合格していますので偉そうなことは全く言えませんが(笑)

2.土地家屋調査士

土地家屋調査士は、行政書士試験で勉強した民法以外は、本当に全くの初心者だったので、確実に合格できるよう、勢いを感じた資格通信学校であるアガルートを利用しました。
まず測量を勉強するのが初めてでした。関数電卓なんかも使ったことありません、作図や計算もしたことありませんでした。
アガルートでは月に1度、担当の講師と30分間の電話カウンセリングがあったので、勉強方法について相談していました。全く知らないだけに、かえって講師の言うことを素直に聞いて実行できたことが合格に大きく寄与したと思います。

勉強方法はテキスト、過去問です。過去問はおそらく10数回は繰り返したと思います。また土地家屋調査士試験の記述は、毎年受験生の裏をかく、というか、受験生と戯れるかのような問題が出題されます。正確に分析し、素早く判断する力を訓練しないといけません。

ほんと時間が無い試験です。私は終わった後、2度と受けたくない試験だと思いました。

それとあと午前の部から受ける人に御注意していただきたいのは、午前の部の問11の記述は満点を目指す必要があるということです。問11は40点満点で、小問が5問あります。単純に計算して1問あたり8点(5問×8点=40点)になります。

ところが、午前の部は、問11に関して、例年32.5点以上ないと足切りで不合格になります。
つまり1問でも間違えると32点となり不合格ということです。部分減点だけが許されると思って試験に臨んだ方がいいです。私は全部解き終わった後、問11を見直して、答えの計算間違えがあったので修正しました。そんなことがあったので、何度も何度も確かめ計算をしました。座標値を別方法で計算して1000分の1桁の揺れを確かめたり、30回以上見直ししました。結局40点でしたが、それでも試験後は100%の自信はありませんでした。
こんな感じなので、ちょっとでも不安があると、足切りなんじゃないだろうか?と午後に引きずってしまい、きついと思います。午前の部は万全の態勢で問11の満点を狙ってください。

その他、アガルートの合格者インタビューで答えていますので参考にしてみてください。

合格者の声|測量士補→民法→不動産登記法の順番で勉強しました 澁川 学さん|アガルートアカデミー (agaroot.jp)

3.測量士

まず一番最初に、教材(過去問集、テキスト、作業規程の準則)を入手しないといけません。あと電卓も本番と同じものを買って慣れておいた方がいいです。作業規程の準則は、国土地理院のホームページからダウンロードできますので、A4見開きの大きさに印刷して製本して使いました。
私は土木業界にいた時に、測量作業や測量図面を見る機会はありましたが、作業はしたことがありませんでした。
そのため、トラバース測量の閉合計算、標準偏差計算、最確値計算など、実際に測量をやってないと作業そのものがピンとこないので、よくわからない計算問題が多かったのですが、イラストや写真の入った参考書を読んで、なんとかイメージを掴むよう心がけました。

結局のところトータルステーションでできることは距離と角度を測ることですから、どう測るのかという計画と、測ったデータをどう評価(点検)するのか、ということが基準点測量の核になると思います。また測量の目的によって、作業規程を省略することはあっても、基本的に作業規程以上のことはしませんから、何か特別な技とか特殊な計算を妄想して不安になる必要は無いと思います。

写真を分析したり、地図を作成したりすることも測量法でいう測量に入りますので、測量=トータルステーションで放射測量するだけでは無いです。そう考えると、結構、測量という概念は広いので、工事現場でよく見るトータルステーションを操作したことないから、と言って怖気づくことはありません。ドローンを使ったレーザスキャナ測量、GNSS測量機による基線ベクトル解析など、トータルステーション以外の測量が増えてますので、新しい測量技術の勉強をしてるんだと自信をもって勉強すればいいと思います。

ちなみに私は、午後の選択は問題を見て、地図編集と応用測量を選択しました。