その1からの続きです。前回、禁煙を決意して、失敗するまでを書きました。その後は、いちおう今のところ禁煙できていますので、主に体調の変化について書こうと思います。
禁煙は始まりも肝心です。一度禁煙に失敗した後は、仕切り直しでダラダラ吸ってました笑。なんとなく機が熟していない感じがして、今始めるとすぐにリタイヤしそうだったので、タイミングをうかがってました。そして禁煙駅伝をリセットするとともに、再開を宣言したのでした。その時の禁煙駅伝への投稿が
リセットしました。
今日は朝から吸ってないので
足がジンジンします。
なんだかんだ一本おばけにやられてるなあ。
これが最後の禁煙になれば
良いんだけど…
というものでした。ここで足がジンジンという部分が特徴的です。やめて1日とかだと、喫煙による毛細血管の収縮が無く、絶えず血液が体の末端まで流れている感じがして、手足がジンジンするのです。錯覚かも知れませんが、なんとなく指先や足先がポカポカします。この身体感覚が、ニコチンに抵抗している感じがして、なかなか楽しいです。
「あー良くなってる良くなってる」っていう感じです。お風呂で暖まるのが楽しみになってきます。
禁煙の本を読むと出てくる用語が、1本おばけです。「1本くらい大丈夫だから吸っちまおうぜ」「1本だけ吸ってまた禁煙したらいいだろ?」とささやきかけてくるおばけのことです。はっきり言ってこれが禁煙を難しくしている要因だと思います。
私の経験では、実は1本おばけは先ほどの段階では出てきません。もちろん吸いたいな、と思うのですが、それは普通の、いつもの吸いたい感覚です。ただ吸いたいだけなら理性で押さえることが可能です。禁煙から3日、1週間と経ってニコチンが抜けてきだすと、また違った吸いたさが表れてきます。これが1本おばけだと思います。
おばけっていうのだから、1本おばけには実体が無いのです。禁煙当初の吸いたさは、実体があります。さっきまで吸っていた、肺に煙が入る感じや、血管が収縮してぼーっとする感じが残っているからです。1本おばけはリアルな身体感覚は無いのに、タバコを吸えば楽になるかのような錯覚を与えるのです。特に意識していないのに、例えばスマホで地図を見るタイミングで、瞬間的にフワッとタバコを吸っているような脳の感覚になるのです。私はフラッシュバックと呼んでいますが、恐らく似たような心理的条件で、タバコを吸うことが多かったから、トリガーになるんだと思います。
これがおばけたる所以で、フラッシュバックの出現を自分でコントロールできないのです。この段階に来たら、いよいよ禁煙スタートなのかなあと思います。1本おばけは、自分でもよくわからない時に出てきます。ストーブの前で暖まっている時、自転車の修理を始めた時、重い荷物を運ぶ時…そんな瞬間におばけは来て、脳をフワッとさせます。それがタバコのフラッシュバックだと学習すると、フワッとする度に、タバコを意識し始めるのです。すると、頭がタバコタバコタバコとタバコで埋め尽くされ、我慢でおさえようとすればするほど、タバコタバコタバコタバコタバコとさらに強力に意識させられるので、最後は我慢が崩壊し、タバコを吸うことになります。このタバコのメカニズムを知っておくほうが禁煙に有利だろうと思います。
これが1本おばけです。依存度は人によって違うと思いますが、私の場合はこんな感じでした。この依存性は十分に恐ろしいものだと思います。
まだまだタバコの恐ろしさを知りませんが、いちおう本を読んで知識を得たので、それなりに対ニコチンの武装はできていると思っています。が、吸いたい気持ちはちょこちょこ出てきており、なんとなく頻度が多くなっている気がするので、またまた我慢崩壊まで追いつめられるかも知れません。
我慢を強化する方向ではなくて、タバコを忘れてしまって楽しく生活する習慣や、興味のあることに集中できる環境を作らないといけないのかなあ、と感じています。
未だ禁煙中ですが、喫煙の無い新たなライフスタイルへの転換も必要なのだと思います。
最後に、まだ途中ですが、タバコをやめて変化したことを記録しておきます。
とまあ、まだまだ書きたいことはありますが、まだ禁煙10日なのでタバコ復活してるかも知れませんし、これからも折を見て禁煙がどうなったかを報告できたらと思います。それではお読みいただきありがとうございました。