作図があるのが調査士試験の特徴
土地家屋調査士試験で特徴的として、作図があるということがあげられます。記述式問題では建物図面・各階平面図を書くことになります。図面なので、書き方もそれなりに本格的で、三角定規を使ったり、場合によってはコンパスを使ったりして書きます(座標値がどうしても求まらない時はコンパスを利用して作図する方法がある)。記述式は法令の選択式とは違って、作図という作業があり、土地家屋調査士試験を特徴的なものにしていると思います。図面の書き方は、不動産登記規則74条に「0.2ミリメートル以下の細線により、図形を明瞭に表示しなければならない」とあります。 試験も、もちろん規則に則して行われるので、この規則を意識せざるを得ません。実際のところ普通のボールペンでも問題ないような気はしますが、受験生だとちょっとしたことで減点になるのは嫌なので、使用するボールペンにこだわるようになります。そうこうするうちに、土地家屋調査士試験は時間との勝負ということもあり、ボールの転がりが良く、一回でピシッと線が引けて、インクの乾きが早いものが、早くきれいに答案が書けるので有利だと気がつきます。
そこで土地家屋調査士試験の受験生の参考になるように、わたしなりにまとめてみました。よかったら参考にしてください!
0.2ミリ以下で線を引くには?
ボールペンの規格は、0.5ミリメートルをよく目にすると思います。そうするとどうやって0.2ミリメートルの線を引くの?と思うかもしれません。カラス口という道具があります。これだと細い線も引けます。しかし、これで答案を書いている人はいないでしょう。
実は、ボールペンの0.5ミリメートルというのは、ボールの直径のことなので、実際に紙と接する部分の幅ではありません。
実際のところ、0.4ミリメートルや0.38ミリメートルのボール直系のボールペンで書けば、0.2ミリメートルくらいの線になりますし、それが仮に0.2ミリメートルより太かったからと言って減点になるとは思えません。プロットや記号を間違えないようにするとかの方が、ずっと大切なので、ボール直径0.4ミリメートル以下のものを選べば問題ないです。
以下、参考にわたくしが使用したものを書いておきます(ちなみに値段の高いものは、重いものが多く、試験には向いていないので、ここでは紹介していません。すべて100円台の実戦用ボールペンです)。
MITSUBISHI PENCIL ジェットストリーム 0.38 黒
アガルートの中山先生が推奨するペンです。わたくしも使いました。濃い黒色で、軽い書き味が特徴です。しかしちょっと不満もありました。
土地家屋調査士試験の作図はボールペンで書く前に、鉛筆で下書きをするので、鉛筆の上をなぞるのですが、その鉛筆の粉がインクについてボールの回転部に挟まるのか、使っていたら、インクを使い切る前に、だんだんインクが出なくなり、とうとう全く書けなくなるということがありました。
評価の高いボールペンですが、最後まで使えたのは1本だけでした。使い方にもよるのでしょうが、私は今一つあいませんでした。
百均のボールペンたち
文房具あるあるに、値段が高いからと言って使いやすい文房具とは限らないというのがあります。そこでジェットストリームが今いちだった私は百均のペンを試しました。まあまあ良かったのですが、やっぱりかすれたりしました。
ただ百均のボールペンは、よく見ると「PLATINAM」と書かれたりしているので、安いけど大本はメーカ品なのだろうと思います。そう思うと、悪くはありません。写真のものも、似たようなものがメーカーからブランド名をつけて販売されています。ちなみに写真のものは2種類とも使いやすく、試験会場にも持っていきました。特に下段のものは、ペン先が長いので定規に沿わせやすく、午前の部の作図に使用しました。
ゲルインクボールペン サラサドライ 0.4ミリメートル
結局、一番使いやすかったのはこのボールペンです。インクが乾くのが早いし、ほとんどかすれませんでした。またインクも最後まで使えるので、ペン軸だけ買い直していました。ボディの色が、いろいろ選べるのも良いと思います。私は緑色のものを使用していました。0.2ミリメートル以下だと思いますが、ジェットストリームの0.38ミリメートルよりは太い気がします。まあでも、このペンで午後の部の答案書きましたが問題はありません。
私の一番のおすすめです。
【番外編】これはやばいかも!新しく発見したボールペン
uni スタイルフィット ゲルインクボールペン 0.28ミリメートル ブラック
最近、文房具屋でみつけたのがこのボールペンです。このペンは0.28ミリメートルというボールの小ささ。他のものより一回り小さいです。しかも軽い!無駄のないデザインでめちゃくちゃ軽いです。見た目もスタイリッシュです。今は手書きで作図しないので、実際に作図したことはありませんが、文字を書いた感じでいうと、ゲルインクなのでかすれも少なく、かなり良い感じです。何と言っても軽いのが良いです。重いペンで長い時間文字を書いていると案外疲れますから。
文房具屋では130円で売ってたのですが、アマゾンだとちょっと値段が高いですね。人気があるからかも知れません。
それでは!土地家屋調査士受験生のみなさまがんばってください!