アリエクスプレス(AliExpress)で買った中国製レーザー測距計をレポート!【おすすめ】
アリエクスプレス(AliExpress)で買った中国製レーザー測距計をレポート!【おすすめ】

アリエクスプレス(AliExpress)で買った中国製レーザー測距計をレポート!【おすすめ】

長い距離も、ひとりで測れるレーザー測距計

 測量は、測量機だけじゃなくて、メジャーで測ることもあります。

 メジャーというと人の手で測るので、レーザーで測る測量機より精度が悪いんじゃないの?とか思われそうですが、実は、鋼巻尺の長さ以下で使用するなら、その精度は光波測距儀(レーザーで測る)と同程度、もしくはそれ以上の精度になります。
 ただし、巻尺を張る時に、10Kgの張力を正しくかけなければなりません。そのために、助手2名、観測者2名、手簿者1名の計5名が必要になります。とはいえ、校正対象機器である巻尺やコンベックスの測定値は信用性が高く、状況に応じた使い方をすることで作業を効率化できると思います。
 ただ長い距離を点検のため測量機以外の方法で測りたい時や、現況を作図するのに道路巾をさっと測りたい時は、どうしても巻尺の始点と、終点を手で押さえないといけないので、2名必要です。また、交通量の多い道路とかだと、車のこないタイミングを見計らって計測する必要があります。
 だからトータルステーションにノンプリズム測定機能があるのですが、その測定値の確認は、何度も同じ方法で測り直すのではなく、別の方法で測定したものと比較しないといけません。
 そこで、巻尺なんですが、巻尺はひとりで使用できない時があるので、巻尺に代わる測定機器としてこの「レーザー測距計」が便利なのです。巻尺みたいに測定方法が厳格に定められていないので、測定値を採用するわけではなく、あくまで点検、確認用数値として使用します。

レーザー測距計を検討したポイント

 例によって、アリエクスプレスで買いました。


レーザー測距計の検討ポイントはいくつかありました。

  1. レーザーを飛ばせる距離
  2. 電池は乾電池タイプか専用バッテリーか
  3. どんな測定計算ができるか
  4. カメラはついているか
  5. 三脚は使えるか

です。それぞれ解説すると、
1 60m~200mくらいまでありますが、距離が長いほど電池の消費は多いような気がします。むだに長く飛ばせても仕方ないので、わたしは敷地、建物がメインなので60m程度でいいだろうと思い60mのものにしました。レーザーを飛ばしていると、電池の消耗は速いです。
2 電池は、専用バッテリータイプだと、コンパクトで軽くなる傾向にあると思いますが、電池が切れた時に、予備のバッテリーが無いと使えない不便さがあります。乾電池タイプだと、エネループのような乾電池型の充電池を使えるし、もし電池が切れても、スーパーやコンビニさえ開いていれば、すぐに乾電池が入手できるというメリットがあります。また他の電気製品とバッテリーの互換性も高いのが魅力です。ボクは携帯の電気製品を買う時は、原則は乾電池式のものにしています。
3 測定方法は、正面の距離を測るのが基本ですが、角度を測定する機能があり三角関数の計算から距離を割り出すものがあります。水平角を測れるものは、2点間の水平距離を測ることができます。
4 このカメラは撮影用ではありません。カメラで遠くの測定点に赤いレーザーがあっているかどうかを確認します。15mくらい離れてしまうと、レーザーの赤い点が小さいのでよく見えなくなります。しかしカメラ機能があると、レーザーの向いている方向を、望遠鏡みたいに拡大することができるので、測り間違えがありません。
5 三脚を使えるかも大切なポイントです。固定するたび、いちいち置き方を考えずにすみます。

 これら全てが揃っていたのが、この商品でした。特に水平角を測るものは少なく、アマゾンだとLeicaのレーザー測距計が見つかりますが、20万円以上します。このMileseey製のレーザー測距計なら1万円もしないです笑。アリエクスプレスすごい!

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ベルボンの三脚にセットしてみる

 レーザー測量計はケースもついていてこんな感じです。電池は単4型を3本入れます。
(ちゃんと商品に最初から充電式の電池が3本附属してました。最近こういうところが本当気配り細かくなってる気がします。)

裏に三脚用の固定ネジあります!

 ベルボンのキューブっていう携帯用の三脚+クイックリリースを使って設置してみました。測定ボタンを押すと計測しますが、タイマー機能と三脚を使うとブレずに測定可能です。

大きさはコンパクトです。

 注文の写真では、大きさがよくわからず、結構大き目のクレーンのコントローラーみたいなものを想像していましたが、思ったより小さかったです。分厚いガラケーっていう感じです。首ひも付けるとかしとかないと、うっかり忘れそうな大きさです。

水平距離機能の精度を試してみる

 このmileseey_S2に特徴的な水平距離機能を紹介します。この機能はLeicaだと、めちゃ値段の高い機種にしかついていませんが、中国のmileseeyだと、このクラスからついています。水平角を測定する仕組みはよくわかりませんが、Leica製品も最近は中国で作ってるから、ちゃんとした技術に基づくものと思われます。

水平距離モードの操作画面。直感的に操作可能だと思います。

カメラ機能を使おう

 まず左端をあてて距離を測ります。

 カメラ機能で確認します。アップになるので微調整可能です。

左を測ったら、次は右を測ります。三角関数を使って計算するので、レーザー測距計の支点は動かないようにして三角形を維持します。

結果は…

 

 測ってみましたが、60cmを測ったところ594mmでしたので、そんなにおかしくはないと思います。確認用や手が届かないところの巾を測るのには十分役立つレベルと思われます。この商品は、測定値を採用する用途ではなく、チェック用としてとても役立ちます。
 また家にあると、家具の寸法を測ったり便利じゃないでしょうか。
 赤色のレーザーを反射させて距離を測るので、端っこを測りたい時は、反射板があった方がいいです。例えば机の巾を測るとすると、机の端っこに反射板を置いて光を反射させないとダメです。百均のブックエンドみたいなもので十分です。

最近の中国製品について

 正直、最近の中国製品は安いのに性能が良くて驚きます。一昔前にあったロレックスなどのブランドの形だけを似せた製品とは違って、ちゃんと技術が入っています。
 それも以前の技術の入れ方とは違います。例えば以前はラジコンとかだと、見た目はすごく良いけど、設計理由がわかっていないために、パーツをまねただけで精度が悪く、やはり本格的には使用できないということが中国製品にはあったんですが、最近のはそうじゃなくなっている気がします。ちゃんと設計理由がわかっており、商品の細かいところまで設計するようになっている感じがします。
 これからも、中国の通販サイトであるアリエクスプレスで、自分が実際に買ってみて良かったなあと思う商品をご紹介できればと思います。アリエクスプレスはすごく安いし、高性能なものもあって、楽しい商品が多いです。
 また、世界中の人のレビューがあるので、世界の市場が垣間見えるのも魅力だと思います!
 ではまた! 

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